2つの大陸を駆け抜けるヨットレース イスタンブル「ボスポラスカップ」 第24回大会 開催
トルコ国内で最も長い歴史を誇るヨットレース「ボスポラスカップ」が、2025年9月18日(木)から21日(日)までイスタンブルにて開催されます。
三方を美しい海に囲まれたトルコ共和国は、国際的なマリンスポーツイベントの開催地として世界中の愛好家を魅了してきました。その中でも「ボスポラスカップ」は、約25年の歴史を持つトルコを代表するセーリングイベントであり、世界でも珍しい“2つの大陸をまたぐ”ヨットレースとして知られています。第24回を迎える今年も、イスタンブルの街と海を舞台に、セーリングの躍動と迫力をお届けします。
ボスポラスを彩る熱戦
色とりどりのセイルがイスタンブルの街並みに浮かび、水面が煌めくボスポラス海峡に映し出される光景は、この大会ならではの魅力です。通常は商業船以外の航行が制限される海峡を特別に使用し、世界各国から集まった約85艇のヨットがその舞台に挑みます。
世界でも有数の美しさを誇るこの海峡を舞台に、年に一度だけ、迫力と華やかさに包まれた「ボスポラスカップ」でライバルたちが火花を散らしながらもフェアに競い合う姿は、訪れる人々を魅了してやみません。
大会はIRC、ORC、クルージングボートを含む8カテゴリーで行われ、初日の9月18日には開会セレモニー、翌19日にはカデデボスタン沖でのレースがスタートします。
ハイライトとなる20日には、10か国から約900名のセーラーがボスポラス海峡を舞台に競演。全長25フィートから86フィートまでのボートが、イスタンブルの3本の吊り橋と沿岸に集う100万人の観客に見守られながら、最良のポジションをかけて熱戦を繰り広げます。
「ボスポラスカップ」の魅力は競技の熱気だけにとどまりません。街全体がフェスティバルのような雰囲気に包まれ、年に一度の華麗な海の祭典をひと目見ようと、多くの市民が岸辺に集います。さらに今年は、イスタンブル美術アカデミーとのコラボレーションによるアーティスティック・パフォーマンス「Theatre of Winds(風の舞台)」も披露されます。6名のダンサーが街を象徴する風をダンスと衣装で表現し、VIPパーティを彩ります。
また、大会期間中、ボスポラス海峡でのレースは正午から午後5時まで行われ、その時間帯には海峡沿いで華やかなパーティも開催予定です。スポーツと文化が融合するこの特別な4日間は、訪れる人々に忘れられない体験を提供します。