今、注目すべき魅力的な都市のトルコ首都アンカラ 「アンカラ国際コンテンポラリーアートフェア」も3月開催
アナトリアの肥沃な大地に囲まれたトルコの首都アンカラは、古代の超大国ヒッタイトをはじめ、フ リギア人、ガラテヤ人、ローマ人など、何世紀にもわたって多くの文明の拠点となってきました。首 都として 100 年の歴史を持つアンカラには、古代の遺跡から素晴らしい近代建築やアートフェアまで、 知る人ぞ知る多く魅力的なスポットや催しが数多くあります。
例えば、3月7日(木)から3月 10 日(日)の4日間は、「アンカラ国際コンテンポラリーアート フェア」がアンカラ商工会議所コングレジアムで開催されます。後援にはトルコ文化観光省も名を連 ねており、トルコ国内外からギャラリー、美術館、アート関連機関、アーティスト、アート愛好家が 参加し、ライブパフォーマンス、パネルトークショー、コンサート、画家の名画をファッションで表 現するファッション・ショーなどが予定されています。
公式サイト:https://artfairankara.com
アンカラのユネスコ世界遺産の数々 昨年、アンカラのポラトゥル地区にあるゴルディオンの壮大な古代都市がユネスコ世界遺産に登録さ れました。フリギア人の政治的・文化的首都であったゴルディオン地域は、約 4500 年間人が住み続 け、伝説のミダス王の本拠地としても知られ、王の古墳は「世界で 3 番目に大きい古墳」とされてい ます。
アヒ・シェレフェッディン・ジャーミィも、昨年「中世アナトリアの木造多柱式ジャーミィ」という 名目でユネスコ世界遺産に指定された 5 つのジャーミィの一つです。現存するジャーミィの中でトル コ最古の建物の一つであり、24 本の荘厳な木製の柱と大理石の柱頭が特徴です。
2024 年 3 月 5 日 トルコ共和国大使館 文化観光局
偉大な指導者、ムスタファ・ケマル・アタテュルク アンカラで最も重要なランドマークの一つが、トルコ共和国の創始者ムスタファ・ケマル・アタテュ ルクの終焉の地であるアヌトカビルです。アンカラの中心部アヌットテペに位置するこの荘厳な霊廟 は、75 万平方メートルもの広さを誇り、昨年 2023 年の建国記念日(10 月 29 日)には、100 万人以上 の人々が訪れました。ライオン像が並ぶライオンロード、式典広場、アタテュルク廟の 3 つの主要部 分からなるアヌトカビルには、アタテュルク・独立戦争博物館もあり、近代国家の発展の様子を知る ことができます。
旧市街の散策 旧市街には、アナトリア文明博物館、アンカラ古代の家々、ジャーミィ、その他の歴史的建造物が並 んでいます。中でも、元々は駐屯地として建てられたアンカラ城は市街を一望できる人気の観光スポ ットです。カレイチ地区も木造や日干しレンガ造りの 2~3 階建てのアンカラ様式の家々が狭い通りに 並んでおり、一見の価値があります。これらの由緒ある建造物のほとんどは、ホテルや土産物屋、カ フェ、レストランに改装され、現代も街の特色を表しています。
過去の建造物と歴史を探索 アンカラの街の輪郭を形作ってきた多くの建造物は、共和国 時代の建設ブームで建てられたもので、例えば民族学博物館 と絵画・彫刻博物館は、共和国時代の象徴的な建物となって います。アナトリア文明博物館もアナトリアの豊かな文化史 を学ぶ上で外せない場所で、オスマン帝国の歴史的建造物 2 棟 をリノベーションしたこの博物館の素晴らしいコレクション は、旧石器時代から年代順に展示されたアナトリア地方特有 の遺物で構成されています。1997 年には、「ヨーロッパ年間 最優秀博物館」にも選ばれ、世界有数の博物館として知られています。
栄光のローマ遺産
ローマ皇帝ユリアヌス(紀元 361~363 年)のアンカラ訪問を 記念して建てられたとされるユリアヌスの柱をはじめ、ロー マ時代の遺跡も数多く残されています。また、セプティミウ ス・セウェルスの息子であるローマ皇帝カラカラが健康の神 アスクレピオスの名のもとに 3 世紀に建てたローマ浴場や、ロ ーマ皇帝の名を冠したアウグストゥス神殿も見学することが できます。
アンカラ絵画・彫刻博物館
文化のオアシス 文化の中心地であるアンカラでは、アンカラ・オペラハウス、アンカラ城とアヌトカビルの間にある モダンな大統領交響楽団(CSO Ada)、南部のセルモダン(CerModern)といった重要なランドマー クでコンサートやイベントを楽しむことができます。