MAPICアワード2023「最優秀新開発プロジェクト」 イスタンブル、カラキョイ地区のガラタポートが受賞
トルコのイスタンブル、カラキョイ地区の中心部に位置するガラタポートが、11月末にフランスのカンヌで開催されたMAPICアワード2023で「最優秀新開発プロジェクト」を受賞しました。今回の受賞により、ガラタポートとカラキョイ地区は、街の新たな魅力の中心地としての名声を高めました。
MAPICアワードは、1996年に創設されたリテール不動産業界の卓越性、革新性、創造性の面で、業界で最も実用的で持続可能な、先見性のあるプロジェクトに授与される賞で、今回は新技術による革新性、環境および地元への影響、小売ミックス、入場者数、顧客満足度、平均消費額、新しいショッピング・デスティネーションで提供されるユニークな体験の増加を目的とした建築的特徴などが評価されました。ガラタポートは、国内外のブランドが混在し、ゲストに多様でユニークな体験を提供しているほか、その40%が飲食店に割り当てられており、豊かな美食の中心地として際立っています。
ガラタポートがあるカラキョイ地区は、ガラタ橋の近く、同名のガラタ塔の下に位置しており、金閣湾岸からボスポラス海峡にかけてのエリアをカバーしています。イスタンブルで最も古く歴史的な地区のひとつであり、重要な商業の中心地であったカラキョイ地区は、今日、豪華な宿泊施設からショッピング、レストラン、モダンアートセンターまで、あらゆるものが揃っているイスタンブルで訪れるべき必見のスポットとなっています。歴史的、建築的に重要なジャーミィ、教会、シナゴーグがあることでも知られて
おり、クルチュ・アリ・パシャ・ジャーミィや聖グレゴリウス教会は、この地区の歴史的建造物のひとつです。イスタンブル芸術文化イベントも開催されるほか、トルコで著名な2つの美術館「イスタンブル・モダン美術館」と「イスタンブル絵画彫刻美術館」もこの地区にあります。
トルコ初の近現代美術館であるイスタンブル・モダン美術館は、プリツカー賞*を受賞した建築家レンゾ・ピアノが、ボスポラス海峡のきらめく水面とその光の反射からインスピレーションを得て建物を設計しました。様々な分野で活躍する国内外のアーティストの作品を展示しているほか、常設展と企画展のスペースで、世界の近現代美術の展覧会を開催しています。
*「建築界のノーベル賞」といわれ、世界中で活躍する建築家の業績を讃えて贈られる賞
トルコ初の造形美術館であるイスタンブル絵画彫刻美術館では、19世紀末のオスマン帝国末期から20世紀末までのトルコ美術史全体を観ることができます。絵画10,497点、彫刻719点、陶磁器257点、書道182点、イコン10点、インスタレーション1点が所蔵されています。